Archive for June 2006

29 June

OGLALA MORNING STAR



今回も難産のコラボ商品作りだったけど、得たものは大きかった。
・・・大赤字なんだけど(笑

新しいイメージ柄が出来た。
OGLALA MORNING STAR(BISON HEAD)




明日から数日、副工房でのペヨーテ作業。




21:42:27 | hilo | No comments |

27 June

耕耘は誰のため?





昨日今日と、コラボのサンプル作りで手間取って大変だった。
外の空気を吸って、気分転換しようと庭に出たら猫がまどろんでいた。
邪魔するのも悪いので、出るのをやめて数時間後、また出てみると今度は前に僕が耕したところにスズメがやってきて、一生懸命なにかをついばんでいる。仕方が無いのでまた出るのをあきらめて数時間後、小窓からソ〜っとのぞくと今度はキジバトが鈍臭そうに餌をついばんでいた。

庭に出れんやんけ。

まあ、何の為に庭を耕したのか分からなかったけど、少なくとも猫とスズメとキジバトは喜んでいる様だ。



23:02:28 | hilo | No comments |

25 June

怖かった話2



『汚な怖かった話』

今日もラコタ関係の話。

昨日話した大西部の田舎町。久々にお米が食べたくなって、書籍の購入も兼ねて居留地から出てチャイニーズ・レストランに行った(チャイニーズ・レストランって、実にどんな小さな田舎町にもありますね!)。オーナーの態度はでかかったが(チャイニーズ・レストランって実にどこに言ってもオーナーだけ態度でかいですね)エビチャーハン(チャーハンって言っても通じなかった)とマーボ豆腐、ジャスミン・ティーにフォーチュン・クッキーと、満足して店を出た。

車の窓を全開にして、5月の風を感じながらの居留地への帰り道。見渡す限りのプレーリー(大草丘)。空は青く、数日前までの雨に、新緑が一斉に空に向かって萌え上がっている。大空にはハクトウワシ、イヌワシ、ノスリ、ヒメコンドル。路の端には車にひかれた小動物達がたまにいるが、日本では考えられない動物達である。遥か前方にスカンクの死体が見えた時には、すぐに窓を閉めてエアコンを室内循環にしなければ、本当に気絶してしまうかもしれない。



前にも後ろにも車が居ない。
すれ違う車も居ない。
視界を遮るものは何一つない。
地平線までもつづく大平原。

恥ずかしながら僕も何度か出演したことがあるFMラジオ局にチューニングを合わせ、ラコタのカントリーシンガーの泥臭い曲を聴きながら、上機嫌で大平原の中をぶっ飛ばしていた。


悪夢は突然やってきた。
強烈な腹痛。
「あ〜、さっきのエビかな?くそ〜、居留地まであと1時間はかかるぞ〜」
見渡す限りの大平原。まあ、言い換えると視野の限りがトイレなんだが、たまにポツポツ車も通る。道ばたで野グゾするイエローモンキーなんて、見つかった日には伝説になってしまう。
と、前方にホワイトリバー(本当に真っ白な川です)の支流の小さな流れ。その上に橋が架かっている。
「しめた!あの下で用を足そう」

。。。。。ああ、もう絶対アメリカではエビは食べないでおこう。。。。。そういえば、デイ多佳子さんが「ダコタは居ない様に見えて、どこからともなく人が出て来る」とか言ってたなあ。。。。。。今人が出て来たら嫌だなあ。。。。。。

ゴソゴソゴソ

前方の茂みが動いた。
あはは。。。あれ、人間だったりしてね。。。。。

「おい、お前、そこで何してる!?」
・・・・うわああ!!人間だよ〜!!しかも見るからに怖そうな白人の、農夫のおっちゃん!ど、どないしよ〜。とりあえず状況を説明しないと。。。。
「いやあ、見ての通りでして・・・」

おじちゃん、手に持った何かを身体のまえにかざした。

おわぁ!銃だ!ケツ出したまま撃たれたくないぞ!!みっともないぞ!!

反射的にケツを出したまま、全力疾走しましたね!ウ?コを引きずったまま。
慌てて助手席のドア(とっさにどちらが運転席か分からないですね)から車に乗り込んで猛ダッシュ。
おじさん、しばらくピックアップトラックで追いかけて来たが、しばらくして諦めたのか追って来なくなった。でも安心出来ないので、プレーリーの窪地に車を停めて(後でラコタの友達に聞きましたが、路から外れると危ないそうです。ところどころ見た目は分からない底なし沼みたいのがあるそうです)??まみれの??を拭く。
あ〜、車内、臭い臭い。

あ〜、あの白人のおじさんの回りでは、きっとものすごい語り草になるんだろうなあ。まあ、当時髪も長かったし色も黒くて普通にラコタの人に間違えられていたから、きっとインディアンの子供だと思っただろうけど。


で、居留地に戻ってみんなにその話を笑い話としてしたら・・・・20日の日記の冒頭に書いた事態になる訳です。。。。みんな車のトランクからライフルやらスカルクラッカー(頭蓋骨を砕く石斧)やら持ち出して来て、「報復だ!おどかしてやろう!!」

正直、銃を向けられた事よりも、止めても聞かずにどんどん人数が集まって来る、ラコタの連中の血走った目の方が怖かった。。。。
まあでもそれだけ、みんな俺の事、大切に思ってくれてたんだね。みんな、ありがとうね。

銃は3回くらい向けられました。その度に「あ〜、死んだ〜」と思いましたが、今もなんとか生きてます。ヨカッタヨカッタ。

21:36:54 | hilo | No comments |

24 June

怖かった話1



『今から考えると怖かった話』

今日もラコタ関係の話。
ある年の4月、居留地での買い付けが終わって、空港のある小さな田舎町に戻って来た時の事。フライト時間の関係で、前の日にレンタカーを返却せねばならず、その西部開拓時代に出来た、その名もずばり「急造町(RAPID CITY)」の中でも由緒あるホテルにチェックインして、車から荷物を運び込んでいた。
と、そのホテル前のテラスから強い視線。振り返ると、驚く程高価で完璧なウェスタンルック(しかもお揃いの)に身を包んだ若い白人の男達が10人強、こちらをじっと見ている。身じろぎ一つしない。ほんの少し笑みを口元だけに浮かべたその表情は、それまでの人生で一度も経験したことの無い視線だった。

当時の僕は多分30歳前。勿論常識もわきまえていたし、分別もあった。だが若干高血圧気味の僕はカっとするとオーバードライブしてしまう傾向が今でもある。その時も重い荷物を運び込んでいて血圧が上がっていたのも手伝って「ヤツら、何見てやがんだ?」と、正面切って、かなり長い間目を剥いて睨み返した。向こうも全く身じろぎしない。「よし、中指を立てて、ちょっとでも向こうが動いたら、こっちから飛びかかってやろう」などと平素では信じられない向こう見ずな事を考えて、中指を立てようとした、まさにその時、キチンと積んでいたカート上の封をしていない荷物(一箱30〜40キロ。その時のチケットで飛行機に預けられる限界)が大げさな程一気に崩れて来て、あとはその白人達のことなど忘れ去ってしまう程、片付けが大変だった。

しばらくその出来事は忘れていたが、先日実家に帰った際に、偶然スターチャンネルでやっていた映画「イージーライダー」を見ていて、主人公らが最後の方で立ち寄ったドライブインで「CAT」の帽子をかぶった農夫らに睨みつけられる、その農夫達の目・・・・「あれ、この目、どこかで見た事あるなあ」で、思い出した。この目だ。あの目だ。あの時の白人の目だ。さらに、ラストで主人公らに散弾銃をぶち込んだ同じく農夫の目。同じ何かを思う目だ。

背筋を寒気が走った。今では当時よりも分別がついたのか、随分と恐がりになった。町で目と目がぶつかっても、自分から目をそらす様になった。あの時の事を考えて「あれ、もし中指立てていたら、俺は死んでたなあ」。



今では日本からも「インディアンに会いに」多くの人が訪れる、中西部の、人種差別で時折殺人事件が起きている小さな町での出来事である。


大分前の話だが、友達のインディアンから、「ヒロ、ちょっとこのメール転送するから読んでよ!ひどい話なのよ!」といって以下のメールが入った。

概要は、スーパーでまじめに働いているインディアンの女性が、買い物客のウェスタンファッションに身を包んだ白人達から酷く侮蔑された話であるが、実際にこの女性の義理の親が書いている英文にはすごい迫力というか緊迫感があるので、原文のまま載せます。



----Original Message-----
From: XXXXXX Estes [mailto:XXXXXXX@rushmore.com]
Sent: Thursday, January 19, 2006 1:03 PM
To:
Subject: Its Alive and Well in Rapid City


WHAT WOULD YOU DO?

This happened to my daughter in law yesterday at a local grocery store
here in Rapid City where she works. (I won't identify the store because
this probably could have happened (and does happen) at any store here in
Rapid
City.)

My daughter in law is a cashier, a very good one, with several years of
experience and a very professional attitude, though she is only 21.
They love her at the store because she always has a big smile and can
bag really quickly on her own. Customers are served, out of the store
and on their way with little delay. She is however, the only Indian
cashier.

Two men, dressed in cowboy hats and western clothing, deliberately chose
her line to pay for their items. There were three other cashiers
working, but these cashiers were about three or four checkstands away
from her.

My daughter in law immediately smiled and asked them if they found
everything they needed, as she always does. One (white) man remarked,
"look, they let wild Indians work here." My daughter in law was upset,
but continued to smile and remain professional, scanning their items.
She told them how much they owed, while the other white man remarked,
"look she even knows how to count!" The first cowboy threw down a $20
bill, which the moving rubber counter immediately swept under the
counter. She found it and picked up the $20, rang up their purchases
and proceeded to try to give them their change. The first white man
refused to let her put the change in his hand, telling her he didn't
want her to touch him. He told her to put it on the counter. She then
put the money down on the counter, still smiling like a professional,
and the two men grabbed their change and walked away, calling her names
which I can't even type for you, but I am sure you can imagine...

The man behind these two @#$%@!! noted to my daughter in law how rude
these men were. She agreed and still held her head high, smiled, and
served the rest of her customers before asking someone for some time to
go to the break room, where she proceeded to cry her eyes out.

She called her mother, who of course (as I would say the same thing)
told her to leave--no job is worth that kind of humiliation. But my
daughter in law is a professional, she has integrity, and she didn't
want to leave her employer shorthanded or leave the job in such a bad
way. She wanted to stay and finish her shift, so her mother told her to
go tell the shift manager.

The shift manager was very surprised and I believe upset for her also.
Not one of the other checkers or the manager were aware this had
happened. They immediately instructed her she had the right to refuse
service to those men at that time, and refuse in the future if they came
in again. They instructed her to turn off her light, refuse service,
and call the manager and/or security. They did allow her to go home
early. Still, my daughter in law is reconsidering whether a job at that
grocery store is worth it.

When my daughter in law told me we both cried. It still makes me cry to
think that our children can still be treated like this, in 2006, here in
Rapid City!

I know there are other instances...I have heard...Racism and prejudice
are alive and well here in Rapid City.

We need to encourage and teach our children not only how to hold their
heads up high with integrity and pride in heritage, but also how to
utilize available process to address these situations immediately. My
daughter in law and my boys are all pretty vocal and speak up when they
see someone being treated wrong. But when this type of thing is
perpetrated upon you, and in public, and at work, what do you do? What
if you get fired because you did something about it?

We also need to encourage others to speak up when they see someone
suffering racial slurs and recriminations. (Like the man standing
behind these guys!) And if they are too afraid to speak up, at least go
tell someone in charge!

Please pass this around to everyone you can. And send your suggestions
or comments to me, especially encouraging ones--I would like to show
them to my daughter in law!


14:43:33 | hilo | 19 comments |

23 June

思い出のグリーングラス



ラコタの僕の兄弟(義理のですよ)、、、というか、一歩間違えたら親子程歳の違う友達が居るんですが、彼が酔うと(注意!居留地内は禁酒なので違法です)「おい!あの曲かけろ」って言って、よくみんなで目をつぶって聴いていた曲。

朝ご飯を食べながらラジオを聴いていると、その「想い出のグリーングラス」が流れた。
「うわあ。懐かしいなあ」
思わず手を止めて、曲に聞き入った。


The old home town looks the same,
As I step down from the train,
And there to meet me is my mama and my papa.
Down the road I look, and there comes Mary,
Hair of gold and lips like cherries.
It's good to touch the green, green grass of home.



ああ、そうか。そういう曲だったんだな。あの頃、英語はリスニングがさっぱりだって、今ひとつ意味がよく分からなかったんだけど、近頃は仕事中にずっとカントリーを聴いているせいか、この程度であれば、バッチリ。


The old house is still standing,
Though the paint is cracked and dry,
And there's the old oak tree that I used to play on.
Down the lane I walk with my sweet Mary,
Hair of gold and lips like cherries.
It's good to touch the green, green grass of home.


その友達、よくこの曲の意味を僕に一生懸命説明してくれたっけな。
でも僕もヘベレケの時が多かったし、感極まりながら説明してくれる、その友達の言っている事の方がよく分からなかった。
なるほど。故郷を懐かしんでいる曲か。

友達はベトナム戦争にも従軍せざるを得なかった。
経済的な理由もあるのだけど、それ以上に、マイノリティーは積極的に従軍する事で、アメリカ社会での差別の軽減という財産を子孫達に残すのだ。
僕もこの辺りの事はよく分からなかったのだけど、デイ多佳子さんの太平洋戦争当時の日系人社会のルポ「日本の兵隊を撃つ事は出来ない」を読んでとてもよく理解出来たし、たまらない思いだった。
「インディアンなのに、なんでアメリカ国旗に忠誠を誓うんですか?」
よく聞かれるんですが、まず第一にその友達の「アメリカが俺たちの国なのではなく、俺たちがアメリカなんだよ」という言葉と共に、デイ多佳子さんのこの本を読んでみる事をおすすめします。


Yes, they'll all come to see me,
Arms reaching, smiling sweetly.
It's good to touch the green, green grass of home.


僕にとってもラコタの人々はこんな風にいつも優しく迎えてくれる。

さて、曲は佳境にさしかかった様だ。


Then I awake and look around me,
At the four gray walls that surround me,
And I realize that I was only dreaming.
For there's a guard, and there's a sad old padre,
Arm in arm, we'll walk at daybreak.
Again, I'll touch the green, green grass of home.



え!?な、何!?この曲ってそんな曲やったん?


Yes, they'll all come to see me
In the shade of the old oak tree,
As they lay me 'neath the green, green grass of home.




 
歌詞の大体の概要は「愛しい家族と恋人、友人達に迎えられ、汽車から降りて向かう、ふるさとの家の庭には、みどりの芝生があり、心地よいその感触がいまも胸によみがえる」といった感じです。ただ、問題なのは最後でね、「それは全部夢だった。今、俺はコンクリートの壁に囲まれ、ほら、そこには看守、そして神の言葉を告げに来る牧師。夕べには死刑台へと向かうのさ。そして俺は、あの緑の芝生に埋められるだろう」という曲。。。。
びっくりして調べたのですが、この曲の歌詞、カーリーバットマンという死刑囚が刑を執行される前日に作った詩なのだそうです。。。。





22:28:12 | hilo | No comments |