Archive for November 2006

30 November

復活



怪我休養中は、なにかとご迷惑をおかけ致しました。本日ビーズ細工を再開いたしました。やはり薬指と小指はまだまだしびれがとれませんが、ゆっくりやることで以前と同じクオリティーのものを製作する事が出来ました。
ご心配をおかけし、平謝りです。また、沢山のレス、メール、お電話を頂き、誠に有難うございました。一つ一つにレスを入れたいのですが、頑張って製作を急がなければなりませんので、この場を借りて頂いたお声にお礼申し上げます。有難うございました。本日より、ちゃんとレスいたします(笑)

何件か、「発注していいですか?」とか「土台送っていいですか?」っていった声が来ているのですが、、、、遠慮なくオーダー下さい!療養した分、稼がないといけないので!どしどし、逆にそれで手が動かなくなるくらい、オーダー下さい!北区は寒いです!工房寒いです!ビーバーの毛皮を手に入れて、ビーズ作業用防寒エプロンに仕立てたいので、どんどんオーダー待ってますよ!

さて、怪我中、友達が、非常に面白い写真を送ってくれました。これ、結構すごいですよ!








この熊、グリズリー(ヒグマ)ですね。ヤツは時速60キロで走れるんですがね。。。

今日はうちのやんちゃなシロクマが初散歩をした。家の前の坂デビュー。






17:51:48 | hilo | 4 comments |

29 November

水抜き(塩漬け)



先日、鞣し中の事故で鞣し作業がいったん中断しておりました。「ツキノワグマを鞣す(実践編)」カテゴリーを続けます。

事故で片手に力が入らないので、脂肪等を取りきっているわけではないのだが、この先FLESHINGの続きが出来るステージがあと最低3回はあるので、事故のあった翌日、第一回目の塩漬けに入った。



脂肪等が落としきれていない場所


その前日の夜、つまり事故のあった日、折からの嵐でタープは損壊。一応修理は出来たのだが、もし飛んでしまうと近所に迷惑をかけるので、これからはタープを段階を経て片付けて行こうと思う。

タープを張った理由は、まず雨を防ぐ事。そして猫とカラスから皮を守る事。最後に近所の目から皮を守る為であった。
雨に関しては、小雨に関しては効果があるのだが、今回の様な嵐の前では当然ながら無力であった。FLESHINGで大体乾いていた皮が朝にはびしょぬれになっていた。
次に動物に関しては、意外に猫に肉を放っても知らん顔をしている。そういえばBORAXを使ったので、そのせいかもしれない。現に乾燥の為に一晩物干竿で干していたが、猫が近づいて来る様子すら無かった。
最後に近所の目だが、逆に隠れてやっていることで怪しまれている形跡がある(笑)。正直、隠す事に神経を使ってしまって、それが今までのステージで非常にストレスで神経を消耗してしまった。確かに近くに居ると熊は結構な臭いなのだが、離れるとそれほどでもないので、逆に「熊を鞣してます」って堂々と言った方が、ストレスのない作業が出来そうだ。
また、タープは網目なのだが、中で空気が停滞して淀んでいる様な感じがある。
以上の理由で、昨日、タープの編み目を畳んで、屋根だけにした。

さて、塩漬けだが、これは皮から要らない水分を抜いて、毛をひきしめる効果がある。これをすることで、後のステップの間、毛が抜けない様になるので、毛皮を鞣す際は、抜かさない方が良いステップである。
ということで水分を抜くのが目的なのだが、先程述べた通り、縫ったばかりの手で必死になって処置したのだが、相当な暴風雨の前に、朝には皮はびしょぬれになってしまっていた。
そこでフレームをたてかけて半日水を抜いて、それから塩を皮にふっていった。

塩漬けのやり方は、まず、脱水した時の皮の重量と同じくらいの塩を用意する。今度の熊の場合は大体20キロぐらい。皮を拡げて、その上、中央に半分の塩(この場合10キロ)を山盛りにする。そして、全体に厚みが5ミリを切らない様に外に向かって伸ばして行き、足りなくなって来たら残りの塩を足して行く。盛り終わったら、真ん中から二つに折って、頭から尻に向かって丸めて行く。そしてそれを、折り目と反対側、切れ目の方が斜面の下を向く様に、わずかな斜面に置いておく。こうすることで余分な水分が抜ける。この状態で24〜48時間おいておいて、その後塩を払い落とし、同じ手順で新たな塩を盛る。



一度目の塩を払い落として行くところ


真ん中で折ったところ。手前右に鼻、左側がアゴ。こうやって二つに折ると、まぎれも無い熊だ。一度目の塩抜きが終わって、広げてみると小さくなっていたので驚いた。タープの屋根の下で干していたのだが、朝見ると毛に沢山の水滴がついていた。汗をかいているのか、温度差等の夜露なのか。


今日の作業はこの二回目の塩漬けだった。

足をついたまま鞣すのは大変だったので、後で縫い合わせる事にして、FLESHING の際に足は切り落としたのだが、その部分の FLESHING をやる前に事故があったので、仕方なく肉や脂肪をそのままに塩漬けにした。また、耳の部分の肉と軟骨をどこまで取り除いていいのか分からず、色々とやっているうちに、片一方の耳を切り落としてしまった。この部分も後で縫い合わせる事にして、塩漬けにした。



足部分の塩を交換していくところ


FLESHING だが、結果的に顔の回りに5カ所、全体で8カ所の穴を皮に作ってしまった。縫合出来る程度の大きさなので良かったが、悔やまれるところだ。熊は皮が非常に強いみたいで、スクレイパーをたたきつけてもなかなか破れる事は無かったが、顔の回りや腹回りは弱い様で、同じ要領でやると簡単に破れた。また、顔の回りは筋肉が皮膚に直接へばりついていて、非常にやりにくい。ここは後のステージで軽石や、TOOTHED FLESHER という、友達が送ってくれたエルクの骨で作った道具で剥がそうと思う。

今日の作業はここまで。


今回はツールボックスの中に入れてみた。


15:37:09 | hilo | 2 comments |

27 November

ご心配をおかけ致しました。



昨日は救急病院の急患扱いだったので、紹介状を書いてもらって、一番近所の外科に行って参りました。
昨日は救急の医者に、「もう小指は普通には動かない」とか、「リハビリが要る」とか散々言われたので、ひどく落ち込んだのですが、今日の医者の診察では、あまり小指に負担をかけない限り、軽い作業であれば、すぐに今までと同じ様に動く様になるとの事でした。
僕はナイモDという非常に太くて切れにくい糸を小指で切ってしまう程、小指に負荷をかけているので、今まで通りの製作が出来るかわかりませんが、どうにかこうにか工夫すれば、まだビーズは出来そうです。
精神的な動揺はすぐには落ち着かないかもしれませんが、この機会に自分の慢心を見つめ直そうと思います。
この度は本当に沢山のみなさんにご心配をおかけ致しました。レス下さった方、メール下さった方、厚くお礼申し上げます。どうか今後ともよろしくお願い申し上げます。
熊の皮に関しては、メンブレイン(結合組織)と脂肪の一部が残っているものの、塩漬けに入れるステージでしたので、今日配偶者に手伝ってもらって、塩漬けにいたしました。2日後、今日の塩を落として、また新しい塩を盛り、また二日後、今度は保存用の塩に入れて塩漬けに致します。これで一年は保管が出来るので、その間に今後どうするかを考えようと思います。宜しくお願い申し上げます。




18:50:32 | hilo | No comments |

26 November

申し訳ありません



本日、鞣し作業中に誤って右小指付け根下(甲側)に切り出し刀を突き刺してしまいました。医者の話では、刃は小指を伸ばす筋肉を切り、骨を削り、反対側に突き抜ける寸前で止まったようです。誠に不本意ながら、鞣し作業の継続は不可能です。沢山の方にご興味頂いて、またご助力頂いた企画をこのような形で断念せざるを得ない事、誠に不本意です。どうかお許し下さい。
また、ビーズ細工に関してですが、私の細工法は小指を多用するので、もしかしたら、今までと同様な商品作りが難しくなる可能性があります。もし責任を持った商品が作れない場合は、明日の診察次第では廃業も視野にいれております。多くの方にご迷惑をおかけして、面目次第もありません。また詳細が分かり次第お知らせいたします。
今回の事で、自分の中に奢りや昂りがあったことを自覚しました。自分をなかなか認めようとしない雑誌やなんかに対する挑戦もあったかと思います。先に進む事で、自己顕示をしていたところもあったと思います。
もしも叶うのであれば、もう一度、純粋な製作の心で「作品」を作り、みなさんにお目にかけたいです。もし神様が許してくれるのなら。どうかその際は、宜しくお願いします。

片手タイプなので、取り急ぎ、ご報告いたします。
誠に申し訳ありませんでした。




23:48:17 | hilo | 5 comments |

25 November

FLESHING



Fleshing(余分な脂肪や肉の削ぎ落とし)スタート。



中央左が削いだ場所。この写真で開始後30分。



削いで皮が現れた状態。みんなの言っていた通り、非常に皮が薄い。

最初は張り切ってやっていたのだが、やり始めて一時間程で、腕が動かなくなって来た。若干傾斜している足場が、熊の脂で滑って支えが効かない。相当力づくで叩き付ける様にスクレイパーを振り下ろさないと歯がまったく立たない。角度をかなり急にして振り下ろして、破いてしまうつもりで斜めに歯を動かして、やっと脂肪に食い込んで行く様な感じだ。
熊はともかく、すごい脂とは聞いていたが、本当にすぐに刃がなまって、極端な話、10回スクレイパーを動かしたら、もう研がなくては駄目。

途中仕事を挟んで体力の回復を待って始めたが、それでもここまでしか出来なかった。



若干脱毛が始まった様な気配がある。臭いが出始めるだろうし、Fleshing に時間を割けるのは明日が限度か。
取りきれなくても、ともかく明日で塩漬けにしてしまって、「もどし」の際にもう一度 Fleshing にかかろうと思う。

後ろ足をつけたまま鞣したかったが、安物の切り出しナイフがとても足の肉に食い込まなかったので、泣く泣く切り落とした。肉球は薬になるそうなので、その処置を考える。

激しく臭いが身体についている。配偶者に相当嫌がられた。四面楚歌だ(笑)




18:09:54 | hilo | 2 comments |