31 October

心ある人2〜殺され方にこだわる理由〜



少し前に某サイトで非常に問題になった写真があります。中国からのもので、ハイヒールを履いた、結構可愛らしいお嬢さんが子猫を大事そうに抱いて現れるのですが、突然それを踏み殺すという衝撃的なものです。僕はうかつにも見てしまい、非常にショックでした。
その後、この写真は世界中に流れ、大きな問題となったために、中国政府もほってはおけず、国家の威信をかけて、大々的に犯人探しを展開した、という話を聞きました。

が、一方で、中国の毛皮の生産現場では、ウサギ、タヌキ(ハクビシン)、猫等を、生きたまま吊るして生皮を剥いでいます。これも不覚にも僕はビデオを見てしまいました。

少し前、今シーズンのOGLALAの爪のシリーズの紹介の際、ウチは爪モノはよく出所の分からない所では購入していないので、常時供給が出来ない事を説明しました。
爪ものは、ともかく良く売れるので、取扱店としては常時欲しい商品ではないかと思うのですが、みなさん事情を話すと、よく理解して頂いて、快くお待ち下さっています。

僕は、お客様に商品を提供する身として、使用する動物のパーツが、どのようにして死んだのかには、やはりこだわります。

ちなみに、「いや、これはアメリカ製。アメリカのウサギだから大丈夫」と思われる方も多いと思うし、アメリカのクラフトショップからウサギ等のパーツを仕入れている方も多いと思いますが、それはほぼ、中国からの輸入です。

そうやって事実を知って行くと、信用出来るハンターを見つけるしか無いんですよね。アメリカのハンターでも、日本のハンターでも、皮だけとって、あとは放置する人が居るのも事実なんです。ミクシの銃のコミュニティーなんかでも、クロクマをアメリカまで撃ちに行って、皮だけ剥いで、あとは放置して帰って来た事を自慢している日本のハンターも居ました。

毛皮を着るなとは言わない。人間は生態系の頂点に立つ存在として、殺さなければいけない動物もあります。そこで生まれる副産物を出来るだけ利用してやる事も供養だと思います。

こうやって書くと、僕が革の出所やなんやにこだわる理由、それほどマニアックではないでしょう?(笑)
かえって、真剣に考えたら、当然行き着く一つの場所だと思うんですよ。


配偶者のご両親から、偶然に角酒を頂きました。なんてすごいタイミング!丁度熊に捧げる酒を買おうと思っていたところだったんですよ!やはり、この熊、本当に神様に望まれてウチに来るんですね。






14:10:26 | hilo | No comments |

30 October

心ある人



今年は熊が里に出る事件の件数が前代未聞だそうだ。タツさんのミクシでの日記を読んでいると、熊猟師として痛々しい程、その事を気に病んでられるのが分かる。

勘違いされている方も多いと思うが、彼らのほとんどは、「捕れたらいい」という考えでは無い。アイヌ最後の熊猟師と言われた姉崎等さんも、熊の生息環境の悪化を非常に危惧しておられる。熊の生態に精通している点では、学者など、彼らの足下にも及ばない。姉崎さんは「熊の気持ちが分からないと、熊は捕れない」また、「熊が私に山のすべてを教えてくれた」とおっしゃっている。
昨日、タツさんのブログ「達也の日記」の過去ログの猟期のもの(11月から2月のもの)をじっくりと読んでみたのだが、言葉は違っても、姉崎さんとまったく同じ事を示唆されている。そこには生の声が溢れていて、非常に感銘を受けた。

さて、熊の、里への出没がマスコミによって大々的に取り上げられた一昨年と違い、今年は(僕がテレビをまったく見ないせいもあるかもしれないんだけど)同様のニュースをあまり聞かない様に思う。そして、そこにはどうも、各方面の色々な思惑もあるらしい。中には観光業への影響を懸念する動きもあるだろう。でも、夜に出歩く等、危険な動きをしない限り、里山に降りて来た熊によって観光客が被害を受けるという事はまず無いと思われるが。

その辺りの記事を色々と検索していて、こういう記述に行き当たった。
日本熊森協会ウェブサイト「石川県にクマ捕殺のとんでもない実態を訴え〜クマを悪者に仕立て上げた猟友会による乱獲が捕殺暴走の実態〜」
石川県の猟友会の一部が、「駆除」と称して熊を乱獲しており、それを全国の他の猟友会会員が告発しているというものだ。マスコミや行政は熊の肉をもらって口を塞がれているとの事なのだが。
果たして熊の肉ぐらいで口が塞げるのか等、記事の信憑性には疑問もあるのだが、実際に熊は利益の大きい動物らしい。各パーツは、インディアン達にとってのバッファローと同じく、捨てる部分など、何一つ無かったそうだ。
そこで実際には駆除以上の事を行って、利益を得ている心ない人も居るかもしれない。ただ、この記事がすべて事実と仮定して、猟友会の一部の不正を、告発したのもまた、猟友会のメンバーである。猟友会=悪という構図を作りたがる人達は多いので、ここは特記しておきたい。

僕は今回の熊プロジェクトが終わったら、自分で使う鹿革は全て自分で鞣す事が出来ればいいと考えている。そこで、色々と聞いて回って、狩猟後の鹿の生皮を分けてもらえる先をあたっている。鹿の皮は結構肉から剥ぐのが大変らしく、ナイフで乱暴に削ぎ落として行き、完全に奇麗な皮で剥ぐのは面倒なのだそうだ。また、アチレアの斉藤さんによると日本の鹿、ニホンジカの属するアカシカ(Stag)は皮ー10月26日の僕の日記の図の、FIBER NETWORK層ーが薄く、バックスキンの鞣しには向いていないそうだ(アチレア・ウェブサイト内「タヌキの皮なめし」参照)。が、中には丁寧に皮を剥いで、希望者に譲っている方もいらしゃるらしいし、小物主体の僕の製作物なら、革の真ん中に鞣しで穴を開けてしまっても、それほど困る話では無い。

しかし、そういった方が、人間的に信じられる人か、となると話は別だ。中には上で書いた様な人が居るかもしれない。
こういうのって、運なんだろうと思うんだけど、心ある人々と出会えたら良いのだが。


庭にタープ(360×380×H220cm)を張った。基本的には、この中での作業になる。



昨日は久々にテレビを見ながら焼き肉をした。真央ちゃん可愛い、舞ちゃん可愛い、ミキティー可愛い、言ってたら、「ヒロ、オヤジの顔してるよ」言われた。




15:36:14 | hilo | 1 comment |

24 September

熊熱、その後。。。



ちょっと前に熊の足跡について書きましたが、あれ以来、熊に魅せられています。熊に興味を持ったのは、あのポーチからだと思ってましたが、ちょっと前にミクシで書いた日記なんかを読んでいると、それよりちょっと以前にキッカケがあったのが分かります。面白いもんですね。これだけキッカケのようなものがチョコチョコと続いて、一つの方向に向かされている所をみると、きっとその先に向かうのが運命づけられているんだと思うんですよね。
その先・・・・何なんだろ?(笑)

それにしてもね、ちょっと最近、マタギ(クマ猟師)関連の本、買い過ぎです。昨日は「第十四世マタギー松橋時幸一代記」甲斐崎圭。古本で250円を購入。今日は、「秋田マタギ聞書」武藤鉄城。同じく古本で1800円。今読んでいるのは「クマにあったらどうするか?アイヌ民族最後の狩人姉崎等」。一冊一冊が安くとも、続くと結構な出費ですからね。

本土では、マタギは秋田が有名。民謡も秋田。ああ、秋田いいなあ。

秋田に行くなら冬に二泊で。民謡酒場で地酒を飲みながら、舞台化していない労働唄を聞いてね。出来れば小野花子さんのがいいなあ。外出たら吹雪ですよ。ランチコートの襟を立ててね。その民謡酒場の近くの宿でいいなあ。二泊めはね、先程書いた本の人、松橋時幸さんが旅館を経営されているので、そこなんか泊まれたら最高だろうなあ。。。。

どなたか!秋田にウチのもの扱ってくれそうな、良いお店知りませんか!?(笑)

写真は、喉から手が出る程欲しい、野沢博美写真集「鷹匠」より。







21:12:24 | hilo | 17 comments |

31 August

熊の指の数



8/28の日記で触れた「熊の指の数問題」。疑問を残したままではスッキリしないので、色々と調べてみました。が、それでもよく分からないので、行きつけのアメリカのクラフト掲示板の一つで質問を出してみました。
で、そこで意外にもランデブー(一種の狩猟関係のミーティング)関係者から重要な示唆をもらい、一挙に謎がとけました。

いや、これ、すごい話です。多分これだけで一冊の本が書けます。失われていたラコタの一つの模様の「意味」を掘り起こす事が出来ました。そしてその「意味」は連鎖的に色々なモノを掘り起こすキッカケとなりそうです。
その掲示板の友人と一緒に論文を書いて発表することを検討しています。

ちょっと今、すごく興奮しているので上手く説明出来ないし、ここ(ブログ)で書く話でも無いので、またあらためて、今僕が計画しているラコタのビーズ細工に関する本にでも、機会があれば載せようと思います。


なんにしても、これでなんの疑問も無く、「足跡」模様が作れます。
自信を持ってお客様に商品が出せるのが一番嬉しい。




20:12:19 | hilo | No comments |

30 August

マタギ



熊について調べて行くうちに、自然というか当然というか、マタギに興味が行った。

近年熊が里山に出没して頻繁にトラブルになっていて、それについては外部で見ている分には僕も「なんとか保護できんのかなあ」という方向で考えているし、そういう活動をしているボランティア団体にも非常に興味があります。
が、昔、野山を駆け回っている際に、実際にツキノワグマに遭遇したり、行きしなには何もなかった場所に、まだ暖かい非常に大きな糞を発見したときなんかは、やはり怖かったというより、なんでしょうね?やっぱり、こちらから殺気が出てしまうのを自覚したものです。

さらにヒグマに対する熊害のページを読んだり、本を取り寄せたりしているうちに、人が入るべからざる土地に入っては行けないという考えに行き着きました。そしてそういったタブーを探っている内に、そういった場所に入って行くマタギには厳しいタブーがある事が分かりました。詳しくは「白神山地のマタギ」で見て頂きたいのですが、例えば言葉なども山に入ったら「マタギ言葉」を使わなくてはならない様です。

現代に生きる僕には、こうしたギリギリの場所に生きる彼らだからこそ、設定する事が出来たルールを、「なぜこうなのか?」などと解読することなど、100%不可能なのでしょうけど、例えば、ツバメが巣立ちするのは大安の日が圧倒的に多い・・・なんていうのも、ツバメがすごいというより、そういう感覚を有していた、昔の日本人がすごいと思いませんか?
そういう感覚、現代では取り戻したところでどうなるものではないし、逆に恐らくそういう感覚が邪魔だったから、次第に淘汰されてしまったと思うのだけど、可能なら、現代の感覚のままで、そういった感覚も取り戻す事が出来れば、もっと商品の質が深くなる様な気がしています。
幸い、配偶者も都会より田舎が好きなので、次の引越ではもっと田舎に行くかもしれません。
僕の仕事は、ネットが使えて郵便局さえあれば、どこでも出来ますからね。


さて、写真は僕のビデオコレクションの一つ、西村晃(黄門様ですね)主演の「マタギ」。昭和56年の作品。マタギ犬とマタギ、そしてその孫との話です。今晩でももう一度見ようかな。。。。



さらに僕の民謡コレクションを探したら、「熊ひき歌」なるものがありました。
雪山で熊を撃って、雪道を押したり引いたりして村まで帰って行く時に歌われた民謡の様です。歌詞を下に載せますが、ご興味ある方は、こちらに登録しましたので、アクセスしたらダウンロードして聴いて頂く事が出来ます。(ファイル形式mp4)
が、ダウンロードは10名限定、5日間限定なので、ご希望の方はお早めに。。。
ダウンロードはこちらから。
(公開日やダウンロード限定数をオーバーして聴けなかって、どうしても聴きたい方は僕まで直接メール下さい。アドレスはoglala@cup.ocn.ne.jpです)


熊ひき唄

ハァ 苗場山頂で熊とったぞ
ヨーエトナー ヨーイトナー

ハァ 引けや押せやの大力で
ヨーエトナー ヨーイトナー

ハァ この坂登れば ただくだる
ヨーエトナー ヨーイトナー

ハァ 西と東の大関だ
ヨーエトナー ヨーイトナー

ハァ じさまも ばさまも 出て見られ
ヨーエトナー ヨーイトナー




14:23:42 | hilo | No comments |