Complete text -- "鞣し作業の行程表"

10 November

鞣し作業の行程表





え?HTMLで遊ぶのは要らない?

ここではとりあえず簡単に行程を説明します。

開始日時はアメリカからの鞣し材の到着によるので未定ですが、見学希望の方は、この行程表を参考にだいたいいつ位に来ればいいかの参考にして下さい。

(なお、見学希望の方は、必ず事前にご連絡を下さい。078-594-7554、OGLALA岡居宏顕。10:00〜18:00。時間外の電話はご遠慮下さい。見学希望者が多数の場合は、お断りすることもありますので、必ず電話にて確認下さい。さらに、未知の方に関しては、今回は申し訳ありませんがご遠慮下さい。出来れば既知の方のみでお願いします。そして、熊を供養する気持ちのある方のみに限らせて頂きます)



1日目

タツさんより熊の生皮到着
一晩外気に触れさせて解凍。

2日目

生皮を台所用洗剤で洗浄。
脂肪面、毛面共にBorax(ホウ砂)をふりかける。
水分をこすり落し、毛面をドライアーで乾燥させる。毛面が乾いて来たら、フレームに張る。皮の具合を見て、脂肪等の削ぎ落としが始められそうであれば、削ぎ落とし開始。
削ぎ落しが完了したら、脂肪面に塩を盛り上げて脂肪面を内側に巻き上げてインクライン・ベンチに乗せて脱水。1日から2日、そのままにしておく。

3日目

塩盛りにして2日ほど経過したら、塩を一旦揺すり取って、新しい塩を盛る。前回も今回も、塩の量は皮の重量と等しいか、それ以上。さらに1日置いておく。

4日目

塩を揺すり落として、風通しの良い所で皮を広げるか、物干竿にかけて、カラカラに硬く乾燥させる

5日目

100Lの水に24kgの塩を混ぜた強食塩溶液に10〜24時間漬け込む。充分にほぐれて柔らかくなったら、セーフティー・アシッドに漬け込む。溶液は100L水:12kg塩:766ccセーフティーアシッド。Phレベルを2.0以下(通常1.1)に保つ。塩分計で40%以上を確認する。このまま最低3日間漬け込む。完全に漬かると、皮の色が乳白色で半透明に変わる。

6日目

充分に漬かったら、引き上げて1時間かけて脱水する。もし皮が厚いようであれば、鞣し液が浸透しやすい厚さまで皮を削ぐ。残っているメンブレイン等、不必要な部分は出来るだけこのステージではぎ取る。メンブレインは軽石で擦りとると良い。少しでも剥いだ部分があれば、もう一度、最低24時間、セーフティー・アシッド溶液に漬け込む。はぎ取り、漬け込みが完了したら、油脂を専用洗剤RD-601で取り去る。RD-601の今号比率は水1ガロン(3.785L):1カップ。10〜15分溶液の中で洗浄後、洗い流す。完了したら、もう一度セーフティー・アシッド溶液に戻し、最低24時間置く。

7日目

溶液から出して、一時間脱水後、中和剤に漬け込む。中和剤の混合比率は、100L水:820g Sodium Bicarbonate(重曹)。漬け込み時間は20分。漬け込みの間中、かき混ぜる。その後、完全に溶液を洗い流す。一時間かけて水分を抜く。
次に鞣し液を準備する。鞣し液の混合比率は、水分量で計算する場合、100L水:6kg塩:鞣し溶液740g。脱水後の皮の自重で計算する場合、自重1ポンド(454g)につき、2L水:1/2オンス(アメリカ・オンス28g。薬品オンスは31g)。どちらの計算式でも、外気温度を華氏65-75(摂氏18〜24)に保つ。そのまま16〜20時間漬け込む。どんな皮でも24時間以内に漬け上がるので、それ以上は絶対に漬け込まない。

8日目

鞣し液から取り出して、20分脱水する。脂肪面を上に向けて広げる。ペイントブラシで水と鞣しオイルの1:1の混合液を塗りこむ。水は水道から出る位のレベルの熱いお湯を使い、熱いうちにオイルと混合する。この作業は室温で行う。塗り込んだら、真ん中から折って丸め、温かい場所に4時間から6時間放置して浸透させる。
次にフレームに皮を張り、95%程度乾燥させてSTAKEツールを使って皮を伸ばす。完全に乾燥すると皮が割れるので、乾燥し過ぎたらスポンジで湿らせて、プラスチック・バックに入れて、冷暗所で一晩置き、翌日乾かして95%程度の乾燥状態にして作業する。思ったより柔らかくならないようであれば、オイルのプロセスをもう一度する。その後完全に乾燥させる。

9日目

皮面が完全に乾燥したら、サンドペーパーを使い、完成。



当初予定していた脳漿鞣しと違い、ステージとしては2日目のスクレイプ(脂肪等のはぎ取り作業)以外の部分は、漬けたり洗ったりばかりなので、見学されても訳がわからないと思います。なので、見学されるとしたら2日目が良いと思われます。時間が合わない方は、後に予定している鹿革のドライ技法による脳漿鞣しを見学されてはいかがでしょうか。

尚、上記のメソッドは今回使用する鞣し材を製造販売しているRittel's Tanning Supplyのブルース・リッテルさんのものですが、数カ所、脳漿鞣しのテクニックと、アメリカの掲示板で友人達に教えてもらったテクニック、自分自身で考えた要素をミックスしています。

また、大量の薬品等を使用しますが、排水等、充分な中和を考えて、所定の経路による排水を致します。




19:51:22 | hilo | |
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